こんにちは、菊苗-kikunae-(臨床3年)です。
ひとつ前の29°さんの記事にも実習のことが書いてあったように薬学生といったら、実習、実習ですね。実習は実験があるので講義とはまた違った雰囲気があります。実習は2年生から始まりまるのですが、最初は慣れるまで大変だったし、レポートがきつかった覚えがあります。けれど、後から考えてみると、実験自体はその場でしか味わえない貴重な体験ができ、全て終えた後の達成感があります。実習には辛い面だけでなく、そういった面白い面もあります。
3年後期の実習は薬剤学実習Ⅱと衛生系実習があります。私は最初のクールは9月28日~10月14日まで衛生系実習をやっていました。薬剤学の方は11月9日からです。
この実習は3年の前期で習う食品衛生、環境衛生に対応しています。前半食品衛生、後半で環境衛生に関する実験でした。実験の最後の2回は薬物代謝の内容は、これもまた3年の前期の薬物動態学の内容に関する実験でした。ちなみに、環境衛生、薬物動態学は3年の後期でもやります。
また、実験の他にグループディスカッションが「食中毒」、「化学物質の毒性」についての2回ありました。これは班(9人)で発表者、司会、記録者を二人ずつ最初に決め、司会の二人の内一人はタイムキーパーを決めて、60分間先生から与えられた課題について議論します。タイムキーパーでない方の司会は議論のときに内容が脱線したりしないようにする役割ですが、私の班はたいして機能していなくて、普通に話し合っていました・・・。記録者はホワイトボードが各班にわりあてられるのでそれに表などを書いてまとめていきます。これは、2回あるうち何かしらの役割をしなくてはいけなくて、私は「化学物質の毒性」のときに記録者をやりました。ホワイトボードへは表にして書きました。
本当は書いたホワイトボードそのまんま写真で撮りたかったのですが、みんながガリガリ書き写しているなか、印象悪いし、態度点が引かれそうなのでレポート冊子に書き写して、ちょっと加筆をいれたものです。見にくくて申し訳ないです。
ちなみに、レポート冊子
は実習書とはまた別の指定のもので、提出はその日の実験、ディスカッションの終わるたびに書き込んで先生にみせてサインもらうという形です。そのため、あとからレポートを書くことがないためこの実習は比較的楽な実習でした。 ただ、毎回小テストがあります。(ニヤッ)
実験は食品成分試験の脂質試験法、食品添加物試験。裁判科学として毒薬物の鑑定試験、環境衛生の分野で水質試験、室内環境試験、薬物動態の分野で薬物代謝第Ⅰ相反応(4-ニトロアニソールの脱メチル化反応)、薬物代謝第Ⅱ相反応(4-ニトロフェノールグルクロニドの脱抱合反応)がありました。
私が面白いなと思った項目は食品成分試験の食品添加物試験です。これは着色料(酸性タール色素)の定性試験をしました。定性試験とは単純に試薬と反応させたりして色をみて、物質を推定します。この場合は試薬ではなく、薄層クロマトグラフィー(TLC)という方法で行いました。
この方法で氷みつ(カキ氷のシロップちなみにメロン味)から色素を抽出し、氷みつに含まれる着色料を推定します。薄層板といってガラスの板に今回の実験ではセルロースが塗りたくってあります。大体は、シリカゲルが塗ってあります。見た目は両方とも白いガラスの板ですが、詳しくは割愛しますが、結果が変わってきます。
この板に下から2センチのところに最初はアマランス(赤色2号)、エリスロシン(赤色3号)、タートラジン(黄色4号)、サンセットイエロー(黄色5号)、ブリリアントブルー(青色1号)、インジゴカルミン(青色2号)の6種類のサンプルをスポット(点を打つように少したらす)してきます。
そうしたら、この色素を展開溶媒で展開していきます。展開とはスポットした色素を上に展開溶媒を用いて、上げていきます。このとき使った展開溶媒は水:エタノール:5%アンモニア水=3:1:4です。これで溶媒と一緒に上に上がりにくいもの、上がりやすいものをみていきます。薄層板に展開溶媒の上がったところに印をつけて、そこから、スポットした点までの長さと、スポットした点からサンプルが上がってきたところまでの長さをつかってRf値をというものを求めます。計算は簡単に割り算するだけなのですが、これも詳しくは割愛します。
このRf値と展開後のサンプルの着色から同じように氷みつの抽出した色素を用いてTLCでRf値を求めたものと着色を比べて推定していきます。結果はタートラジン(黄色4号)、ブリリアントブルー(青色1号)でした。
こうやって推定することも好きだし、着色料の色がきれい(けど、決して口に入れたいとは思わない・・・)なのでたいした理由ではないのですがそういうところが面白いと思いました。
TLCは2年の後期にある化学系実習Ⅰで初めて出てきます。こっちの化学系の方ではほとんどTLCを用いる実験
なため飽きてしまいそうになりました。原理はとても簡単で、わかってくると、便利だと思えるようになるし、
楽しくなります。 勉強でもいわれていますが、わかると楽しいってこのことですね!
この実験以外の実験は色の変化をみたり、機器をもちいて測定したりする実験でした。 ちなみに、試薬を加えて物質
を同定するものは裁判化学、機器で測定するものは油脂の変敗を調べる脂質試験法(吸光度)、水質試験(吸光度)・
室内環境試験(乾球・湿球など)、薬物代謝反応の試験(吸光度)でした。
以上、この実験の時スポットするときにうっかり薄層板以外のところにもスポットしてしまった、
菊苗-kikunae-(臨床3年)でした。
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11月で最近寒くなってきたせいか周りで風邪ひいている人が増えています。私は来週からまた新たに今度は薬剤学実習Ⅱがスタートするので気をつけたいと思います。 読者の皆さんもくれぐれもお気を付けくださいね。